アミドトリカエ

先週の金曜日のこと。


「網戸張替えの案内来てたでしょ?アレ来週月曜日の午前9時半頃になったんで」
「は?」


家に帰って部屋を見渡してあまりの惨状に呆然とする。
これ3日間で片付くかねぇ。
とりあえず床にほかしてあるシャツにアイロンかけて畳んでタンスにしまう。
Tシャツやズボンもしまう。
着たものは洗って干す。ついでに毛布とシーツとタオルケットも洗ってしまえ。
いらん雑誌や新聞類は束ねる。ついでにそれで踏み台昇降だ。いちにいちにいちにさん。


そして気づけば当日じゃないか。片付いてねえよ。
うわ床に埃が。絨毯も毛だらけだ。
ローラーころころクイックルワイパーくいくい。すぐに汚れるよ。うへー。


バタバタと片付け、可視床面積が広がったところでチャイムの音が。きた!
「網戸取替えに来ました」
「張替えじゃないんですか?」
「取替えの方が時間かからないんで」


きれいな網戸に取り替えて、業者さんは帰っていった。
胸をなでおろした私の眼に飛び込んできたのは、室内に干してある自分の下着だった。


ギニャー。